HAYASHI Guitars とは
アメリカの大学に留学中にギターの音色の違いに興味を持ったことがきっかけで、海外書籍を読み漁り、独学でギター製作を開始しました。しばらくのブランクを経て、転職を機に企業に勤務する傍ら趣味で製作を再開、気がつけばそれから20年以上の月日が経過しました。退職を機に、「HAYASHI Guitars」として本格的に製作活動を開始し今に至ります。
インターネットのような便利なツールがない時代に、自分が欲しいと思うようなすごいギターを作りたい、その一心で米国の有名ルシア達に連絡し、直接情報提供やご指導をいただきました。そしてその気持ちは今も変わりません。それがモチベーションとなり、探究心のエネルギー源となっているのだと思います。
ギターを作るのは、実際には皆さんが思っているほど難しいことではないと思います。しかし、誰もが驚き感動するほど素晴らしいギターを作るのは、そう簡単なことではありません。製作工程全工程においてのほんの些細なことの集合が、ギターとGREATギターとの違いを生み出すのです。少しでも良いギターを作るために努力をしていきたいと思っています。
「実績のある伝統的な工法に加え、世界各国のルシアが発信する新情報、新技術を積極的に取り入れてギターをより良いものに進化させていく。」それがHAYASHI Guitarsのモットーです。
ルシアー 林 泰弘の略歴
1971年 ギター人生の始まり
中学校の入学式で上級生が弾いた『禁じられた遊び』に衝撃を受け、マンドリン部に入部。ギターを担当。
1973年 NHK器楽アンサンブルコンクールで優勝
モンティ作曲『チャルダッシュ』を演奏し、最高賞のブルーリボン賞を受賞。
1976年 渡米
1978年 人生初のアコースティックギターを購入
米国大学留学中に、在米中にしかチャンスはないと思い、バイトをして憧れのギターMartin D-28を購入。楽器店の店員が試奏用に持ってきたGibson J-45との音色のあまりの違いに興味がわき、これがきっかけで、ギター製作について調べ始める。
1983年 最初のアコースティックギターを製作
William R. Cumpiano著 『Guitarmaking: Tradition and Technology』を頼りに最初のアコースティックギターを製作。その後も年1~2本のペースでギターを製作する。
1997年 ソフトバンク株式会社(現SBクリエイティブ株式会社)への転職を機に、より本格的に製作活動を開始
国際版権室 室長として海外出張が多かったこともあり、出張の度にギター製作に必要なツールや材料を購入する機会に恵まれた。週末を利用し、Kent Everet氏、Robert O’Brien 氏、Ervin Smogyi氏など各地のルシアにお会いし指導していただいた。中でもポートランドのJohn Greven氏には懇切丁寧にご指導いただき感謝してもしきれない。
2017年 HAYASHI Guitarsを設立
2019年 TOKYO ハンドクラフト ギターフェス 2019 初出展
TOTOのギタリスト、Steve Lukather氏絶賛のCrelicam Ebony(バックとサイド)Lutz Spruce(トップ)のスモールジャンボ、Madagascar Rosewood(バックとサイド)German Spruce(トップ)のOM及びHAYASHI Guitarsオリジナルスケールのピッコロギター数点を出品。